死んだ豚の脳を生き返らせた！？SFじみた研究が話題に
まるでSFのような、ちょっと不思議で不気味な研究が話題になっています。
その研究は、死んだ豚の脳の機能を１０時間にわたり維持させたというものです。
これを行ったのはイエール大学（アメリカ）の研究者たちです。彼らはまず食肉用に屠殺された３２頭の豚から脳を取り出し、死後４時間経過したタイミングでそれを酸素や栄養素などを送り込む装置（BrainExと呼んでいます）に取り付けました。
その後６時間経過したタイミングで脳を調べてみたところ、大部分の細胞はその機能を維持し、代謝も行っていたというのです。
これまで脳の細胞は十数分で死ぬと考えられていましたが、今回の研究によって死後数時間に渡りその機能を維持する能力があることが明らかになりました。
ただ意識が回復した兆候はみられなかったため完全に生き返らせることができたわけではありません。また研究者のほうも、意識が戻った場合には麻酔等を使い実験をストップする用意をしていたとのことです。
今回の研究は、倫理的な問題から死の定義についての考え方の見直しまで様々な範囲で議論を呼んでいます。
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